幹細胞局所注射

ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を培養し、気になる部位に注入する再生医療です。
幹細胞の自己修復力を活かして肌細胞の活性化を促し、シワやたるみなどを改善します。
脂肪吸引や脂肪注入治療と組み合わせることで、より自然で高い美容効果が期待できます。

*実際の治療例は診察時にご覧いただけます。お気軽にご相談ください。

お肌の細胞そのものへのアプローチ

幹細胞自体が産出するコラーゲン繊維に加えて、お肌の細胞を活性化することで、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成をサポートし、肌のハリや弾力の向上を目指します。 さらに幹細胞から分泌されるエクソソームや成長因子などの生理活性物質が、皮膚のさまざまな細胞の活性化を促し、肌の自然な修復機能の改善に働きかけます。 人工的な注入物による一時的な増量とは異なり、肌の細胞そのものに作用することで、より自然な美しさへと導く根源的な治療法です。

組み合わせによるトリートメント戦略

当院では、脂肪組織由来幹細胞に加えて、脂肪注入や幹細胞培養上清を組み合わせた包括的なエイジングケアをご提供しています。 脂肪組織由来幹細胞は凍結保存により数十年間の長期保管が可能で、計画的なエイジングトリートメントに活用できる貴重な細胞です。一方、脂肪細胞は凍結保存には適しませんが、採取と同時に注入することで、深いしわやくぼみへのボリューム増量が期待できます。 当院にはレーザー式脂肪吸引機(LipoLife®)の国際指導医・専門医が在籍しており、脂肪細胞のダメージを最小限に抑えた定着率の良い脂肪注入(Micro fat)が可能です。レーザーの作用によりさらに微細化されたNano fatには幹細胞も多く含まれているため、しわ・たるみだけでなくシミ・くすみや乾燥肌など肌質の向上にも働きかけます。 さらに、幹細胞培養上清を組み合わせることで、継続的でリーズナブルなメンテナンスが実現できます。 気になる部分の脂肪吸引と各種注入治療を組み合わせて、自然で総合的な美へのアプローチをご提案いたします。 *組み合わせ治療ではそれぞれの治療費が発生いたします。

3D肌解析システムの活用

当院ではしわやたるみの評価に肌診断システム「Eve-V」を導入しています。 Eve-Vは肌の状態を多角的に解析し、3D画像と各種スコア化された結果をご自身のスマートフォンやタブレットからいつでもご確認いただけるのが特長です。 幹細胞局所注射の治療効果判定や、適切な治療時期の検討も客観的なデータに基づいて行えるため、より効果的なエイジングケアが実現できます。

オーダーメイドの多彩な治療プラン

治療の範囲や目的に合わせた柔軟な治療設計が可能です。 例えば、目尻や頬といった部分的な治療をご希望の場合には、培養で得られた細胞を分割して使用することで、経済的で効率的な施術が可能です。 逆に、顔全体に加えて首までを対象とする広範囲の治療をご希望の場合には、医師と相談しながら適切な細胞数を調整し、ご要望に沿ったプログラムを組むことができます。 さらに、局所的なお肌の若返りだけでなく、点滴による全身のメンテナンスを組み合わせることも可能です。再生医療の専門クリニックだからこそできる多彩な応用治療をご提案いたします。 *点滴治療と局所治療を組み合わせる場合は、治療前の申し込みが必要です。

安心の治療プロセス

最初に医師が綿密なカウンセリングをおこないます。海外や遠方からお越しの方は、オンラインでのご相談も整備しています。 組織採取時の細胞へのダメージを避けるために、脂肪採取は脂肪吸引の専門資格を有する医師が担当します。 局所麻酔で無痛環境を確認したのち、20分ほどの処置で脂肪組織を約10ml採取します。 遠方からの治療の方も、ホテルに宿泊できますので安心して治療を受けていただけます。  初回治療は細胞培養の準備期間に6週間を要します。また、2回目以降の治療は3週間前までにご予約いただければ、培養準備が整います。  局所注射の施術は麻酔クリームでの麻酔の後に、水光注射を用いておこないます。注射の所要時間はおよそ20分弱です。施術当日から優しく洗顔をおこなって構いません。お化粧は翌日から可能です。

治療の流れ

01

腹部の脂肪を採取

お腹の皮下脂肪から、少量の脂肪組織を採取します。専門の医師が腹部のごく小さな切開から脂肪吸引により採取するので、傷あとはほとんど目立ちません。
10mlほどの脂肪組織から、11回培養分の幹細胞を確保することができます。

02

幹細胞を培養する 

細胞加工施設(CPF; Cell Processing Facility)において、厳密な管理のもと、脂肪組織由来幹細胞を分離、培養します。初回治療に必要な細胞数を確保するための培養期間は、およそ6週間です。幹細胞は凍結保存されます。分割して凍結保存した幹細胞は準備期間なくご使用いただけます。新たに培養する場合、2回目以降の幹細胞は3週間の培養期間で準備が整います。

03

幹細胞を局所注射する

水光注射を用いて脂肪組織由来幹細胞をお肌に注射します。再生医療提供計画を遵守したプロトコルで施術をおこないます。

治療頻度と推奨回数

ご希望の頻度で治療を受けていただけます。定期的な幹細胞局所注射をおこなわれる場合には3〜6ヶ月に1回程度の治療を推奨していますが、幹細胞培養上清のフェイシャルトリートメントなどを組み合わせることにより効果維持をサポートすることが可能です。
通常は2〜3回目から効果を実感いただけますが、エイジングケアを目的とする場合は継続的な治療をお勧めしています。

料金

幹細胞数:約5,000万個、顔面のしわ・たるみに対する局所注射

1回 ¥3,300,000

3回コース ¥7,700,000

6回コース ¥13,200,000

11回コース ¥19,800,000

※1 診察料・脂肪採取・血液検査料込み
※2 1回でのお申し込みの場合、1年間の細胞保管料が含まれ、コースでのお申し込みの場合、5年間の細胞保管料が含まれます。
※3 HBV、HCV、HTLV陽性の場合、培養ごとに1項目あたり¥55,000の細胞検査費がかかります。HIV陽性の場合、培養ごとに¥110,000の細胞検査費がかかります。
※4 外国籍患者様は診療ごとに別途、66万円の国際診療手数料がかかります。
※5 本治療は公的医療保険の適用外(自由診療)です。

注意事項 考えうるリスク・副作用

脂肪組織採取に伴うもの 内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕など
幹細胞局所注射に伴うもの 注射部位の痛み、内出血、腫脹など

よくあるご質問

  • 初回治療までにどれくらい期間が必要ですか?

    脂肪採取から初回治療までは細胞培養に6週間、凍結保存後の2回目以降は3週間の準備期間を要します。

  • 副作用やリスクはありますか?

    脂肪採取時に内出血・腫脹・術後感染・瘢痕が起こる可能性が報告されています。局所注射時に注射部位の痛み・内出血・腫脹などがありえますが、通常は数日でおさまります。万全の安全管理体制で実施しますが、ご不安な点は医師にご相談ください。

医薬品医療機器等 法上の承認 未承認(再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づき、第二種再生医療等提供計画を厚生労働大臣に提出し、治療を実施)
入手経路 患者様ご自身の腹部等の脂肪組織から採取した間葉系幹細胞を、国内の細胞培養加工施設において培養・分離・精製
国内承認医薬品等の有無 同等の効果を有する国内承認医薬品等はありません
諸外国における安全性等に係る情報 米国、欧州、韓国等において臨床研究が多数実施されており、間葉系幹細胞の安全性プロファイルは比較的良好とされています。主な副作用として、注入部位の疼痛、炎症、硬結等が報告されていますが、重篤な有害事象の発生頻度は低いとされています。ただし、投与後の反応には個人差があります
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